サイトをTLS(SSL)化した後のアクセスの影響

1つのサイトを残して、運営しているサイトの常時SSL化(現在ではTLSと呼ばれているんだけっけか・・・)を終えた。そして、噂には聞いていた「SSL化をしたらアクセスが激減した」というのを実感している今日この頃である。URLがhttpからhttpsに変わるため、検索エンジンも長年使っているサイトURLでもhttpsに変更すれば、新しいサイトURLとして認識するから、しょうがないのは解っていたが、ここまであっけなくアクセスが激減するとは「何だかなぁ〜」という感じだ。

思えば「ホームページビルダー」を買ってきて、ウェブサイトを運営し始めたのが2005年6月。それから13年経過した2018年まで、やれ「phpのほうがいい」だの「携帯用のサイトも作れ」その後も「これからはスマートフォン用に対応しないとダメだ」「デザインはレスポンシブデザインが主流になる」など、枚挙にいとまがない。まさにGoogleに翻弄されてきたわけだが、SSL化に関しては随分と二の足を踏んでいた。


重い腰をあげて「SSL化」をしようと思ったわけ

いつかはSSL化をしなくてはいけないけど「今すぐ、どうこう」という話ではないし、SSL化をするとアクセスが減るという話も聞くので長期間「常時SSL化」にすることを放置していたが、僕の借りているレンタルサーバーのさくらインターネットが「無料SSL化のサービス」を提供している事を知ってから、少しずつ情報を集めて2018年10月である今月に重い腰をあげてやっと「常時SSL化」に変更する為の作業を始めたのである。


アフィリエイト広告の多いサイトは、まだ「SSL化」できない

だが、どうしても「まだ、常時SSL化にしないほうがいいという運営サイトが1つ」だけあって、そのサイトはASPのアフィリエイト広告が多く設置してあるし、スズメの涙だが収益もあるので「SSL化するとアクセスが減るのが目に見えているのにワザワザ自分から収入の減る行為をする必要があるのか?」と現在は常時SSL化をするのに躊躇している状態だ。

もう一つの理由としては、「ASPに出稿している広告主側がまだ、httpsに対応していない広告もある」ということだ。サイトを常時SSL化すると「この接続は保護されています」と表示されるようになって、ようやくサイト運営側としては胸をなで下ろすと思うが、広告主側がhttpのままだと、いくらサイト運営者がサイトの常時SSL化を施工しても、http記述のあるアフィリエイト広告ページだと「このサイトへの接続は完全には保護されていません」という表示になる。


「著作権フリー素材」が「http」のままだった

もう少し具体的なことを書くと僕は、A8-netに出稿している広告主のアフィリエイト広告を設置した運営サイトがあるのだが、広告主のバナー広告やテキスト広告はhttpsになっているので、問題はない。しかし、広告主が提供している「著作権フリー素材」が依然、httpのままなのだ。

僕は、この「著作権フリー素材」を利用してA8-netの「フリー素材生成」機能でアフィリエイト広告を生成して、運営しているサイトに広告を設置しているのである。つまり、広告主がアフィリエイターの為に用意した「httpのままの著作権フリー素材」が「このサイトへの接続は完全には保護されていません」の原因だったのだ。

常時SSL化をする事によるアフィリエイト広告への影響を、単純に「常時SSL化をすればアクセスは減るかもしれないが、サイト全体は、この接続は保護されていますとなる」とばかり思っていたので、「このサイトへの接続は完全には保護されていません」という表示を確認した時は「えーーー完全には保護されていませんって、どういうこと?」と意味がわからなかった。


「完全には保護されていません」のページの対処方法

「このサイトへの接続は完全には保護されていません」という表示が出たページの何処が「完全には保護されていないのか」を探す手がかりは、GoogleChromeなら「表示」>「開発/管理」>「デベロッパーツール」で確認することができる。デベロッパーツールのサイトのソース内に「http」の記述があると「このサイトへの接続は完全には保護されていません」の対象になる事がわかった。

「このサイトへの接続は完全には保護されていません」を気にするのは、サイト運営者側だけだと思うが、どうせアクセスの減少というリスクを覚悟で「常時SSL化」をするのであれば全てのページを「この接続は保護されています」と表示されるようにしたい。まさかアフィリエイト広告を設置している事による影響が、こんなところに及ぶとは思っていなかったので、アフィリエイト広告の数が多い残り1つの運営サイトは、常時SSL化の施工に踏み込めないでいるのである。


「ITP2.0対応」はASPにまかせるしかない

僕が今更「常時SSL化」の話をしている現在、今度は「ITP2.0対応」についてASP側は動いているけれど、これはサイト運営者にはどうすることも出来ないので、ASPが全ての広告主に対して「ITP2.0対応」をしてくれる事を待つしかない。


次は「AIライター」の登場か?

素人の僕でも予想が着く次の問題は「AIライター」の登場だ。もしかしたら、もう存在しているのかもしれないが、AIがウェブ上の情報を巡回して記事を書く。そうなると、もうウェブ上の情報を参考にして僕ら人間が記事を書こうとしてもAIには所詮、及ばない。つまり、今後はウェブ上にはない「人に役立つ情報」を提供しなくては検索エンジンは評価してくれないようになる。とうとうSEOなどの小手先のテクニックが通用する時代は終焉を迎えたのだと頭を切り替えなければならない。